三十日が【みそか】と読まれることから、全国味噌工業協同組合連合会が毎月30日を「味噌の日」と定めました。酢重正之商店では、酢重の料理人が作る味噌汁を毎月30日にご紹介しています。
今月は、香り高い秋のしいたけと旬のれんこんを使った「味噌汁」と、傘に具材を詰めて蒸し上げる「しいたけの酒蒸し」をご紹介します。
焼きしいたけと揚げれんこんの味噌汁
秋はさまざまな種類のきのこが店頭に並びます。しいたけは年間を通して収穫できる食材ですが、特に秋のしいたけは“秋子”と言われ、香り高いのが特徴です。
しいたけは焼くと旨味が格段にアップします。傘を上にして焼くと旨味エキスが出てきますが、このエキスを出汁に加えることで味噌汁がさらに味わい深くなります。
れんこんもこれからの時季が甘みと粘りが増す旬の食材です。油で揚げることで、れんこんのもつ自然な甘みや風味が引き立ち、より濃厚な味わいになります。
香ばしく焼いたしいたけを大根おろしに絡めて、揚げれんこんの食感も楽しみながらお召し上がりください。
ピンチョス風 しいたけの傘詰め酒蒸し
しいたけの軸には傘と同様に多くの栄養素が含まれています。千切りにして料理に使ったり、出汁を取るなどして活用されますが、その軸をピンチョスの串に見立てた一品です。
「塩糀だれ」の糀の甘みと適度な塩味、だしも甘みも加えていない薄口の「卵かけ醤油」で味付けをした具材を詰めたしいたけを、旨味を逃さないように丁寧に蒸し上げます。
軸の食感と、しいたけの旨味エキスを感じながら、秋のしいたけを味わってください。











